アドベント(待降節)第4主日のクリスマス礼拝でした。
第1部の礼拝では、新約聖書・使徒言行録を読んで、牧師から「ためらいの献身」というタイトルでお話をしました。
(以下、牧師のお話の要約)
今日はみんなでクリスマスをお祝いしています。クリスマスというのは何でしょうか。それは、一人の赤ちゃんが、マリアさんっていうお母さんとヨセフさんっていうお父さんに初めて出会った日です。マリアさんと、ヨセフさんは、その子供に「イエス」っていう名前を付けました。
今日読んでもらった聖書のお話は、パウロさんという人のクリスマスのお話だと僕は思います。どうしてかというと、パウロさんが初めて「イエス」に会った日のお話だからです。パウロさんは初めてイエスと会った時にどうしたでしょう。まずは「あなたはどなたですか」って聞きます。すると「わたしは、…ナザレのイエスである」という答えが聞こえます。次にパウロさんは「わたしはどうしたらいいでしょうか」って聞きます。すると「ダマスコ(という町)へ行け」という声が聞こえます。パウロさんは、その声の通りにダマスコへ行きます。するとパウロさんはその町で、今度は「アナニア」という人と出会います。アナニアさんはパウロさんに色んなことを教えてくれます。パウロさんがこれからどうすればいいか、教えてくれるんです。でも、それでもやっぱりパウロさんは、自分がこれからどうすればいいのか、まだ分かりません。パウロさんは困ってしまっています。
先週僕は、(大阪淡路教会の関係保育園の)聖愛園と北丘聖愛園のクリスマス会に行って、クリスマスの降誕劇を見せてもらいました。その劇の中で、マリアとヨセフがベツレヘムという町で宿を探している場面があるんですが、空いている部屋がなくて、宿屋の主人がこう言うんです。「困った、困った、どうしましょう」。僕はあれが一番好きです。あれを聞くと、クリスマスだなぁって思うんです。
クリスマスは「困った、困った、どうしましょう」の始まりだと僕は思います。イエスにも、色んな名前があります。「キリスト=救い主」、「神の子」、「人の子」、「王」、「先生」。わたしたちは、自分が今どうしたらいいか分からなくて、どう生きて行ったらいいか分からなくて、困ってしまう時に、もしイエスと出会ったら、その時は、色んな名前でイエスを呼んでみては、自分にとってイエスが誰なのか、自分がこれからどうするのか、色んな人と一緒に考え始めるんだと思います。
今日はみんなで、その「困った、困った、どうしましょう」の始まりをお祝いしたいと思います。クリスマスおめでとうございます。一緒に困って、一緒に考えて、キリストと共に、一緒に生きて行きましょう。
(以上、牧師のお話の要約)
第2部は聖餐式でした。
礼拝後にはクリスマス愛餐会(祝会)を行いました。たくさんの持ち寄りの料理、差し入れをいただきながら、ピアノ演奏、聖書の書名を覚える歌、クイズ、演劇を楽しみました。皆様一人一人それぞれの献げもの、ありがとうございました。愛餐会を通して、イエスと出会った喜びを分かち合うことはできたでしょうか。
次週は、教会の暦では降誕節第1主日です。聖書箇所は旧約聖書・ヨブ記24章13~25節、牧師からのお話のタイトルは「朝が闇となる」です。礼拝中、出入り自由です。礼拝後は「忘年会」を行います。会費無料ですが、飲み物は自己負担でお願いします。どなたでもぜひご参加ください。
報告:山田有信(牧師)