2014年5月18日主日礼拝報告

教会の暦では復活節第5主日でした。

お母さん怪獣

お母さん怪獣

第1部、子供の礼拝の中では、新約聖書・マルコによる福音書3章31~35節を読み、メンバーのOさんが「わたしがあなたのおかあさんです…」というタイトルでお話をしてくださいました。怪獣と怪獣の子供のお話でした。

第2部の礼拝では、新約聖書・使徒言行録18章12~17節を読んで、牧師から「そんなことのために」というタイトルでお話をしました。

(以下、牧師のお話の要約)

齋藤 薫さんという「美容ジャーナリスト」が書いた『されど“服”で人生は変わる』という本を読みました。まったく興味のない分野の本ですから、批判もしにくいのですが、ややステレオタイプな女性観、男性観が気になりました。女性がすべてオシャレとも限らないと思います。でもこの著者の結論めいたことからは教えられました。結局は、その人に似合っているかどうかが問題で、でもただ似合っているということだけじゃなくて、見る人をハッとさせるような、そんな服やファッションがその人の「スタイル」なのだと言うのです。その人らしいファッションを追求するということなんだと思います。

Mさんが献げてくださったお花

Mさんが献げてくださったお花

使徒パウロはコリントという町でユダヤ人たちに訴えられます。ユダヤ人にとって何よりも大切な「律法」に反するようなことをパウロは言ったりしたりしていると言うのです。でもその訴えを聞いたガリオンという地方総督にとって、「律法」もパウロの告げる「福音」もどうでもよいものでした。「わたしはそんなことの審判者になるつもりはない」と言い放っています(使徒言行録18章15節)。

このことは信仰というものが決して絶対的なものではないということを伝えようとしてしているのだと思います。ユダヤ人にとっては「律法」は絶対的なものですが、部外者のガリオンにとっては何の価値もないものです。彼にとって、「律法」を絶対的な基準として、パウロを訴えたり、誰かを傷つけるようなことは、やっぱりおかしなことで、あきれるほかないようなことなのです。キリスト教も同じだと思います。「これこそが正しい信仰で、それに従わない人は裁かれるべきだ」なんてことになってはいけません。

ガリオンが「律法」をめぐる争いにあきれていることは、もうひとつ、信仰というものが何か絶対的なものとして人を裁くようなものではなくて、その人らしさを高めて、その人を活き活きとさせるようなものだということを伝えようとしているんじゃないでしょうか。齋藤 薫さんによれば、ファッションというのは、定番を着ていればよいとか、流行に乗っていればよいとか、そういうものではないそうです。その人に似あった服やモノを身に着けて、自分らしさを高めるようなファッションこそが、その人の「スタイル」だというんです。信仰というものも同じではないでしょうか。キリスト教信仰っていう絶対的な何かがあって、それを鵜呑みにして、信じ込めばいいってものじゃないんです。もしそうだとしたら、その信仰しかだめってことなります。でもそうじゃなくて、信仰というのは、その人に似合った、その人らしさを高めるような、そうあるべきものなんじゃないでしょうか。

ローマの信徒への手紙の13章14節で、使徒パウロはこう言っています。「主イエス・キリストを身にまといなさい」。でもこれは、キリストっていう定番を着れば、誰でも人生安泰ですよなんてことじゃないと思います。キリストという絶対的な何かに自分を合わせるんじゃなくて、キリストを、あなたに似合うように着こなしなさいってことだと僕は思います。だから「わたし」たちは、それぞれ自分に似合うように、自分らしくキリストを着こなしましょう。キリストが服着て歩いてるようにするんじゃなくて、キリストなら絶対間違いがないから着るっていうんじゃありません。キリストは間違いのないユニフォームみたいなものじゃないのです。「わたし」や「あなた」の隣りをイエスがいつも一緒に歩いていることを、すれ違う人にハッと気づかれるように、そんな風に自分らしくキリストを着こなしたいと思います。

(以上、お話の要約)

礼拝後には改定版こども讃美歌33「サント サント サント」を練習し、その後、会堂の清掃を行いました。皆様ご協力ありがとうございました。また清掃後は5月の役員会を行いました。

次週は復活節第6主日です。聖書箇所は旧約聖書・ヨブ記19章20~29節、牧師からのお話のタイトルは「私を贖うものが生きている」。礼拝後は「ほっとコーヒータイム」、DVD「ナザレのイエス」を30分ほど鑑賞します。

今月のえほん『いちごばたけのちいさいおばあさん』(こどものくに)

今月のえほん『いちごばたけのちいさいおばあさん』(こどものくに)

メンバーのOさんが教会前のショウウィンドウの模様替えをしてくださいました。画像では小さくて読み取りにくいのですが、今月の絵本として紹介してくださっているのは『いちごばたけのちいさいおばあさん』という本です。日差しの映えるウィンドウになりました。でも強い日差しの中、温室のようなウィンドウ内で作業するのはたいへんです。Oさん、ありがとうございました。

先週17日(土)にはTさんが洗礼を受けられました。おめでとうございます。

報告:山田有信(牧師)

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