2014年8月24日主日礼拝報告

じゅげむ

じゅげむ

教会の暦では聖霊降臨節第12主日でした。

第1部の子供の礼拝の中では、新約聖書・マルコによる福音書10章13~16節を読みました。メンバーのIさんが、「じゅげむ じゅげむ」というタイトルでお話をしてくださいました。有名なお話ですね(僕は全く憶えられませんが)。

第2部の礼拝の中では、旧約聖書・ヨブ記21章17~26節を読んで、牧師から、「死は平等なのか」というタイトルでお話をしました。

(以下、牧師のお話の要約)

死は誰にでもやってきます。そういう意味で死は平等です。でもどのように死を迎えるか、その死に様は多様です。また、人のその死に様に与えられる意味も、「立派な死」だったり、「犬死」だったり様々です。けれども、実際には死は死でしかありません。どうしてその死にいろんな死に様と多様な意味があるのでしょうか。

ヨブの友人たちは、神に従順に従う者が幸福を得て、安らかな死を迎えることができると言っています。でもヨブはそう思っていません。神に従う者だけが幸せに生きて、穏やかに死ぬことができるという友人たちの言うこととは、まったく反対のことが現実に起こっているとヨブは言うのです。安らかに死んでいく者「はまるまると太り/骨の髄まで潤っている」(24節)とヨブは言います。まぁ、うらやましい限りです。この「まるうまると太り」という言葉は、別の翻訳(岩波訳・並木浩一)では「オリーブの実は乳で満ち」と訳されていて、子孫を残す力が強いことを意味しているとされています。だから、ただその人が平穏な死を迎えることができるだけじゃなくて、その人の子孫も、そういう繁栄や安らぎを引き継いで行くんだってことにもなります。死に様が一人一人違うというだけじゃなくて、そのことが一代限りで終わることなく、さらに一族に引き継がれていくという訳ですから、これはより根深い問題です。いったい、ヨブの友人たちの言っていることが真実なんでしょうか、それともヨブの言うことが本当なんでしょうか。

今日わたしたちが一緒に分かち合っている、ヨブ記の中のヨブの言葉は、邪悪な人が豊かに暮らし安らかに死んで行き、しかも子孫にもその豊かさ、安寧が受け継がれるのに、ある人は、苦しみぬいて、幸せを味わうこともなく死んで行く、そういう極めてリアルな現実に対するヨブの嘆きです。そんな現実の中で、ただ人を塵に返して行くだけの神に対するヨブの悲痛な嘆きだと思います。ヨブが言うように、実際には、人は死ねば塵に帰って行くという事実があるだけだと思います。でもその一人一人の事実に、わたしたちはそれぞれ色んな意味を与えます。問題はどういう意味をどんな風に与えるのかということだと思います。死んだらみんな一緒とか、みんな立派に死んだ、立派に生きたというような意味を与えるのか、それとも、あの人の生きた意味は何だったんだろうか、あの人は「わたし」をどう思っていたんだろうか、あの人のあの言葉はどういうことだっただろうか、なんて考えて、その人それぞれの生きた意味、死んだ意味の中を、この「わたし」が生きて行こうとするんでしょうか。聖書に関わる人々は、ヨブ記に示されているような神への問いを受け継いで、やがてイエスが現われて、そして「復活信仰」へと行きつきました。死者が一人一人、自分の身体を持ってよみがえるという信仰は、遺された者一人一人が、永の眠りについた者一人一人の生と死の意味をそれぞれ考えて、死者それぞれに遺された者一人一人が意味を与えて行くということなのではないでしょうか。一人一人の死を、かけがえのない一人の人の死として受け止めることができますように。

(以上、牧師のお話の要約)

礼拝後、僕(牧師)は、大阪市立福島区民会館で行われた、ACODA(アダルト・チルドレン・オブ・ディスファンクショナル・ファミリーズ・アノニマス)のオープン・スピーカーズ・ミーティングに参加しました。ACODAの一つのグループに教会を会場として提供していて、このミーティングのことを教えていただきました。話せば心が軽くなる悩みと、言葉にすればするほど、心がより重くなっていくような課題があると思います。このミーティングで聴いたお話は後者だったのではないかと思います。でも、それでも自分の課題を言葉にして言い表して、のたうちまわることからしか、何も始まって行かないのかも知れません。スピーカーの方々、実行員の方々に感謝します。

次週は、教会の暦では聖霊降臨節第13主日です。聖書箇所は新約聖書・マルコによる福音書1章14~15節、牧師からのお話のタイトルは「辺境の地へ」です。どなたでもぜひどうぞ。礼拝後は「ほっとコーヒータイム」。DVD「ナザレのイエス」の続きを30分ほど鑑賞します。こちらも、どなたでもぜひどうぞ。

報告:山田有信(牧師)

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